第四回黙示録セミナーテキスト H21. 5. 03
<黙示録の時代の特徴;それは、新約の神の民、クリスチャンへの裁き>
(1) 神の民への裁き:
終末の日、黙示録の時代の特徴は、明らかに新約の神の民への
裁きである。このことを正しく理解する事が重要。
*”マタイ24:1 イエスが宮を出て行かれるとき、弟子たちが近寄って来て、イエスに宮の建物をさし示した。
2 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「このすべての物に目をみはっているのでしょう。まことに、あなたがたに告げます。ここでは、石がくずされずに、積まれたまま残ることは決してありません。」
3 イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」”
イエスはここで近未来に起きるエルサレム崩壊、宮の崩壊とを語る。そして、
それとシンクロナイズした形で、終末の日の預言を語る。
明らかに西暦70年に起きたローマによる、エルサレム攻撃、崩壊と
終末の日の教会の裁き、また、宮、礼拝所としての神の家、
教会の崩壊とは、シンクロナイズされて語られている。
西暦70年のエルサレム崩壊が、ユダヤ人の冒涜、神の子キリストを殺した罪の
ゆえであったように、終末の神の民、クリスチャンの裁きも彼等の罪のゆえである。
すなわち、みことばを冒涜し、おかしな教理を受け入れ、おかしな悪霊リバイバルを賞賛する 神の民が裁かれる日、それが終末である。
*”黙示録18:4 それから、私は、天からのもう一つの声がこう言うのを聞いた。「わが民よ。この女から離れなさい。その罪にあずからないため、また、その災害を受けないためです。
5 なぜなら、彼女の罪は積み重なって天にまで届き、神は彼女の不正を覚えておられるからです。
6 あなたがたは、彼女が支払ったものをそのまま彼女に返し、彼女の行ないに応じて二倍にして戻しなさい。彼女が混ぜ合わせた杯の中には、彼女のために二倍の量を混ぜ合わせなさい。”
黙示録のバビロンは、明らかに宗教的な存在であり、それは、淫婦バビロン、すなわち、夫キリストへ忠節を尽くさず、この世や悪霊と姦淫を行う教会、神の民と理解できる。彼女は裁かれる。
*”黙示録6:9 小羊が第五の封印を解いたとき、私は、神のことばと、自分たちが立てたあかしとのために殺された人々のたましいが祭壇の下にいるのを見た。
10 彼らは大声で叫んで言った。「聖なる、真実な主よ。いつまでさばきを行なわず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか。」
11 すると、彼らのひとりひとりに白い衣が与えられた。そして彼らは、「あなたがたと同じしもべ、また兄弟たちで、あなたがたと同じように殺されるはずの人々の数が満ちるまで、もうしばらくの間、休んでいなさい。」と言い渡された。”
殉教者達の血に責任がある地に住むものと呼ばれる人々、すなわち、この世につくクリスチャンに対して、 いずれ彼等の血への報復が行われる事がここでは暗示されている。
*”マタイ24:37 人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。
38 洪水前の日々は、ノアが箱舟にはいるその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。
39 そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです。”
ノアの日は裁きの日であり、神の怒りにより裁きを受けたこの時代の人々のうち、命を
助けられた人々はほんのわずかである。同じように、終末の日、大洪水、悪霊の惑わしの
大洪水を経てなおかつ永遠の命を保つ人々はわずかであることが予想される。
(2)終末の日、それはかつて行われたキリスト殺
し、王殺しが再現する日。その罪のゆえ新約
の神の民は裁きに入る。
*”ヨハネ18:37 そこでピラトはイエスに言った。「それでは、あなたは王なのですか。」イエスは答えられた。「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです。わたしは、真理のあかしをするために生まれ、このことのために世に来たのです。真理に属する者はみな、わたしの声に聞き従います。”
イエスは御自分をユダヤ人、神の民の王であると明言しており、それゆえイエス殺しとは
王殺しである。 また真理であるイエスはこの時代に捨てられ、殺された。同じように終末の日も真理が殺される日であり、 ただしい真理に立たない人々はその日、裁かれる。
たとえば、「イエスのみに救いがある」との教理はアメリカで非難されつつある。
*”1サムエル8:6 彼らが、「私たちをさばく王を与えてください。」と言ったとき、そのことばはサムエルの気に入らなかった。そこでサムエルは主に祈った。
7 主はサムエルに仰せられた。「この民があなたに言うとおりに、民の声を聞き入れよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けたのであるから。”
旧約のイスラエルの真の王は実は神御自身であることがここで書かれている。
イエスが御自分が王であるといわれたことは実はこのことをさし、自分こそ
神であり、この国を治めているものであると語っていると理解できる。
すなわち、彼等ユダヤ人は、自分達の真の王である神御自身をつかまえて、
十字架で殺したのである。そして、その大変な冒涜のゆえに
エルサレムは崩壊し、徹底的な殺りくが行われた。
終末の日にこの王殺し、神殺しが再現する、それゆえ、終末の日の神の民への裁きは
重く、徹底的なものとなる。
*黙示録3:20「 見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」
教会時代の終わり、ラオデキヤの教会の時代には、王であるイエスは、教会の外に追い出されている、 すなわち、王殺しまであと一歩である。
*”黙示録11:8 彼らの死体は、霊的な理解ではソドムやエジプトと呼ばれる大きな都の大通りにさらされる。彼らの主もその都で十字架につけられたのである。”
黙示録の時代の二人の預言者が殺された都で、主も再度十字架につけられる。
すなわち、終末の時代に王殺しが再現するのである。これは、聖霊としてこられた
イエスへの冒涜をさすか。
”2テサロニケ2:7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。”
ここには引き止めるもの、聖霊が終わりの日に教会から取り除かれ、排除され、追放される日について書いてある。 すなわち、聖霊としてこられたイエスへの王殺しが再現する。
(3)ハルマゲドンの戦いとは?
それは悪霊に惑わされたクリスチャンが正しく主につくクリスチャンを迫害する日、戦いをいどむ日。 彼等は滅ぼされる。
*”黙示録16:12 第六の御使いが鉢を大ユーフラテス川にぶちまけた。すると、水は、日の出るほうから来る王たちに道を備えるために、かれてしまった。
13 また、私は竜の口と、獣の口と、にせ預言者の口とから、かえるのような汚れた霊どもが三つ出て来るのを見た。
14 彼らはしるしを行なう悪霊どもの霊である。彼らは全世界の王たちのところに出て行く。万物の支配者である神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。
15 ・・見よ。わたしは盗人のように来る。目をさまして、身に着物をつけ、裸で歩く恥を人に見られないようにする者は幸いである。・・
16 こうして彼らは、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる所に王たちを集めた。”
ハルマゲドンとは集会の丘という意味であり、集会、教会と関係がある。
具体的には、悪霊に惑わされた全世界の王、すなわち、全キリスト教会のリーダー達が、堅く主につく人々へしかけるカルト刈りの戦いと理解できる。
この惑わしには明らかに悪霊からの惑わしが関係する。
上記、大ユーフラテス川とは、神の民イスラエルの境界線であり、それは新約のイスラエルである 教会とこの世との間に流れる川、聖霊の流れをさすと理解できる。それが枯渇するとは、要するに 教会から聖霊の働きが消え、悪霊が支配する時代となることを暗示すると理解できる。
*”2テサロニケ2:9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、
10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。
11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。
12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。”
終わりの時代の大きな特徴とは、すさまじい悪霊の洪水が許される時代である。その洪水に対抗する事は 人の力ではできない。かつてのノアの日、全ての人が洪水に流されたように、 その日、多くのクリスチャンが抗する事ができず、悪霊の惑わし、
偽りになすすべもなく、引きづり込まれるようになることを正しく理解すべきである。
(4)艱難時代とは?
それは獣の国、アメリカの強制により、正しくみことばに
つく人々がカルト呼ばわりされ、違法とされ、訴えられる時代である。
その中で、みことばにつこうとしない人々、神よりも世を愛するクリスチャンなどは、
みな震い落とされ、みな永遠の命を失っていく。それがかつてなく今後もない よりわけの3年半なのである。
*”黙示録13:12 この獣は、最初の獣が持っているすべての権威をその獣の前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷の直った最初の獣を拝ませた。
13 また、人々の前で、火を天から地に降らせるような大きなしるしを行なった。
14 また、あの獣の前で行なうことを許されたしるしをもって地上に住む人々を惑わし、剣の傷を受けながらもなお生き返ったあの獣の像を造るように、地上に住む人々に命じた。
15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、獣の像がもの言うことさえもできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。
16 また、小さい者にも、大きい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。”
ここでは、「最初の獣が持っているすべての権威」すなわち、現在の世界一の覇権国、アメリカの権威の下で、「獣を拝ませた」ことが書いてある。
すなわち、法律に訴えて反キリスト礼拝が強制されるのである。
また、「小さい者にも、大きい者にも、富んでいる者にも、貧しい者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。」とあるように悪霊のしるしを受ける事が 法律で強制される。すなわち、永遠の命を保つ事が困難な時代がやってくるのである。
来たらんとするこの困難な時代に対抗するには、今、洪水に流されない、岩の上に家を建てる歩み、弟子の歩みを整えることが必要である。
レムナントキリスト教会
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