聖書箇所 創世記46:32
46:32 この人たちは羊を飼う者です。家畜を飼っていた者です。彼らは、自分たちの羊と牛と彼らのものすべてを連れて来ました。』
「羊を飼う」というテーマで、みことばに沿ってみていきたいと思います。
ここで、「羊を飼う者」とか「家畜を飼っていた者」と書かれています。たしかにこの時、実際にヤコブたちは多くの羊や家畜を飼っていたのでしょう。たとえば、ヤコブが兄エサウと再会するときに、彼はエサウに羊とからくだとか牛とかを贈り物として与えることにしました。雌羊200頭とか、雄羊20頭とか、雄ろば10頭とか、雌牛40頭とか、雄やぎ20頭とか、そんな風に、です。それはそうなんですが・・・ただ、繰り返し語っていますように、聖書はそういったおもての意味合いと、それからもうひとつ、裏の意味合い、すなわちたとえとしても書かれているので、そのことをも見ていきたいと思います。
レムナントキリスト教会の礼拝のメッセージでも繰り返し言われていることですが、「羊」とか「家畜」は、動物の他に、「クリスチャン」のたとえでもあります。そして、「羊を飼う者」のところはKJV訳では、「羊飼い」の意味の他に、「牧師」ともあります。32節のことばは、ヨセフがパロに自分の家族を紹介する際に言ったことでありますが、要は、ヤコブたちは、「牧師をしている人たちです」、ということを言われているのです。そしてまた、上記みことばにおいて、「牧師」はいったいどういう働きをするのか?についても書かれていますので、見てみたいと思います。
日本語だけを読んでも、分かりづらいのですが、KJV訳では、「家畜を飼っていた者です」のことばの中に、“feed”(食物を与える)ということばが入っています。ちなみにこのことばは、かの有名なヨハネの福音書21章で、主がペテロに三度言われたことば、「わたしの小羊を飼いなさい」においても、まったく同じことば、“feed”が使われています。つまり牧師が行う業務、すなわち牧会において、「食物」を与えることが言われているのです。「食物」とは、パン、つまりみことばの働き、ズバリ、メッセージのことであります。そう、牧会のひとつのポイントは、教会の信徒にメッセージを与えること、分かりやすく言うなら、聖書のことばからメッセージを語ることなのです。信徒お一人一人が、クリスチャンのあるべき方向性に歩むことができるように、メッセージを語ること、それが牧師の仕事なのであります。
また、「わたしの小羊」とありますように、すべてのクリスチャンはイエス・キリストのものである、ということを覚えて対応していくことにもポイントがあります。たしかに教会には色々なタイプのクリスチャンが来られるのですが、しかし、どのような羊(クリスチャン)も、イエスさまが導いておられる、ということをきちんと覚えて、その都度御心の対応をしていきたいと思います。そうしていくときに、神さまにとても喜ばれますし、また、育つべき方がすくすくと成長していくようになりますので、ぜひ、そのことを実践していきたいと思います。
ちなみにレムナントキリスト教会も、このことをわずかながら実践しております。実際の礼拝に来られる方はかぎられているのですが、けれどもホームページにおいて、毎週ごとに礼拝の音声メッセージを掲載しています。音声を通して、ひとりでも多くの人が益を受けられたらなぁ、助けになれればなぁ、と、そのような志でこの働きを続けています。イエスさまがペテロに「わたしの小羊(クリスチャン)に食物を与えよ!」と言われたことばをそのまま実行しております。その結果、時々ではありますが、「終末のことについて理解できるようになった」とか、「教えられました」などと、前向きなご意見をいただくこともありますが、そんな風にこれからも、ひとりでも多くの人のためになれれば・・・と思いつつ、教会においてメッセージの働きに力を注いでいきたいと思います。
また、牧会において・・・パンの供給、すなわちメッセージ以外に、「水」の供給にも目を注いでいます。以下、このように書かれています。
参照 Ⅰコリント人への手紙3:6,7
3:6 私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させた(KJV:増加させる、強める)のは神です。
3:7 それで、たいせつなのは、植える者でも水を注ぐ者でもありません。成長させてくださる神なのです。
ここで、「アポロが水を注ぎました」とあります。「水」とは、「聖霊の働き」のことです。そして「植える」とか「成長さる」とありますように、これらのことばはつまり、牧会的なことを言われているとおもいます。と、言うのは、次節で、「たいせつなのは、~成長させてくださる神なのです」ということをハッキリと語っているからです。
そして、神さまに成長していただくために必要なのが「水」、すなわち「聖霊の働き」なのです。これは、具体的には、「祈り」のことだとおもいます。つまり、牧会の任に携わっている人は、信者の方が正しく歩むことができるように、祈っていくことにポイントがあるのです。ですから、パンの供給にプラスして、信者さんのためのお祈りにも、力を注いでいきたいとおもいます。そのことをきちんと実践していくときに、育つべき方が・・・神さまによって、成長させていただけるのだとおもいます。
ちなみに、牧会に関して、このことも、ぜひ、プラスしていったらどうかなぁ?とおもうことが示されました。これも聖書にも書かれていることなのですが、以下のとおりです。
参照 Ⅰペテロの手紙5:2,3
5:2 あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを、牧しなさい。強制されてするのではなく、神に従って、自分から進んでそれをなし、卑しい利得を求める心からではなく、心を込めてそれをしなさい。
5:3 あなたがたは、その割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。
ここでも、牧会のポイントについて言われています。支配するのではなくて、「群れの模範」となることが、おすすめされていますので、よろしければ、ぜひ、このことも実践していきたいとおもいます。具体的には、見本を示すことであります。
繰り返しますが、レムナントキリスト教会にかぎらず、どこの教会においてもイエスさまは、「羊」を飼うことを求めておられます。そしてこのことは、そのまま牧会に通じます。また、主が言われている牧会のポイントのひとつは、聖書のみことばから正しくメッセージを語っていくことであります。“feed”(食物を与えること)に目を注いでいくことです。もうひとつは、信徒の方々がきちんと成長できるように、とりなしていくことです。さらに、牧会に携わっている人は、群れの模範になっていくことです。
それらのことをきちんと実践していくときに、育つべきクリスチャンが成長し、ゆくゆくはそういった人々の中からも、牧会の任、すなわちメッセージを語ったり、他の人をとりなしたり、群れの模範となる人も起こされていきますので、ぜひ、こういったことにも目を留めていきたいと思います。
レムナントキリスト教会
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