聖書箇所 Ⅱコリント人への手紙8:18,19
8:18 また私たちは、テトスといっしょに、ひとりの兄弟を送ります。この人は、福音の働きによって、すべての教会で称賛されていますが、
8:19 そればかりでなく、彼は、この恵みのわざに携わっている私たちに同伴するよう諸教会の任命を受けたのです。私たちがこの働きをしているのは、主ご自身の栄光のため、また、私たちの誠意を示すためにほかなりません。
「福音の働きを通して神の栄光をあらわす」というテーマで、御言葉に沿ってみていきたいと思います。
18節の「福音の働き」とは、神の御言葉についてのメッセージのことです。
18,19節では、福音の働きによって、神様の栄光や御わざを反映している働きをしていることについて書かれています。
ごく、当たり前のように、このようなことが書かれているように思えますよね。
普通に考えるなら、メッセンジャーが神の栄光をあらわすのは当然だと、おっしゃるかも知れません。
でも、残念ながら、すべてのメッセージの奉仕が、ここに書かれているように、祝福のものばかりとは限りません。
「信じられない!」とおっしゃるかも知れませんが、神様から賞賛どころか、怒りをかうメッセージもあるのだということをご理解いただきたいのです。
そして、メッセージの奉仕に関してですが、正しく行うなら祝福や恵みを受けますが、そうでないなら、呪いを受けてしまいます。
このような御言葉がヤコブ書に書かれているのをご存知でしょうか。
参照 ヤコブの手紙
3:1 私の兄弟たち。多くの者が教師になってはいけません。ご承知のように、私たち教師は、格別きびしいさばきを受けるのです。
この御言葉が語ることは、多くの人がメッセンジャーになるな!と、言っているのです。
教会には、メッセージを語る人がいないと困るじゃない!と、思うかもしれません。
もちろん、各教会には、メッセンジャーは必要です。
でも、聖書に、このように書かれていることについては、よくよく尊重して正しく対応していかなければいけません。
「格別きびしいさばき」と書かれていますように、メッセージの奉仕を正しく行わないときに、災いに入るということを言われているのです。
この間、ある方がこのようなことをおっしゃっていました。
「教会は魂を扱う場所である」と。
たしかに、そうだと思います。
メッセージは、魂、いわゆる霊的な取り扱いをすることです。
そして、聖書には、人は死んだら、「いのち(永遠のいのち)or滅び」のいずれかに行くことが書かれていて、どのようなメッセージを受けるか?によって、その行き先が左右されてしまうのです。
ですから、人を滅びに至らせるようなメッセージを語り続けていくなら、それこそ、ヤコブ書に書かれているように、「格別きびしいさばき」を、御言葉を語る教師はその身に招いてしまうのです。
でも、パウロやテモテや、本日の御言葉に書かれている兄弟のように、御言葉から正しく語っていくのなら、人をいのち(永遠のいのち)へと導き、のちの世において、神様からの誉れを受けることができます。
「福音」とは、「グッドニュース」とも言われています。
どうして、Goodなのか?まさに、天の御国に入るためのメッセージが語られるからです。
そのようなメッセージをしていくのなら、19節に書かれているように、「主ご自身の栄光」を見事に反映させるものとなります。
それでは、具体的に、それぞれのメッセージについて例を挙げたいと思います。
①滅びに至らせるメッセージ
御言葉とは逆のことを語っているもの、たとえば、再臨はすべてのクリスチャンにとって幸せの時とか、艱難は通らずにその前にクリスチャンは挙げられるとか、地獄は無いとか、セカンドチャンスがあるなどのメッセージです。
これらのものは、耳には良いかも知れませんが、聖書には書かれていることではありませんので、このような教えを盲信してしまうなら、神様の御心とは、正反対の道を歩むことになってしまうので、いのち(永遠のいのち)に至ることはありません。
また、霊的解釈は良くないという理由で、たとえの意味合いについて理解しなかったり、解き明かしをしなかったりするのも、NGです。
もし、行かれている教会で、このようなことに心当たりがありましたら、要注意です。
祈りや御言葉を通して、正しく吟味をして、ただちに、方向を変えられることをおすすめいたします。
②いのち(永遠のいのち)へと導くメッセージ
まさに、イエス様やバプテスマのヨハネをはじめ、ペテロやパウロが語られたメッセージが模範です。
人を悔い改めへと導くもの、霊的なたてあげをしていくものが語られているメッセージです。
今の時代で言うなら、終末や再臨に起こることを語ったり、そのための備えを促したり、天の御国は狭い道であることやすでに時代が曲がっていることをきちんと説明して神の前に襟を正して歩むことの大切さについて語られているものです。
そして、キリストの再臨のときは、背信の神の民へのさばきであることをはっきりと伝えたり、そのような神の怒りのさばきから例外的に免れられるような歩みや働きに方向を変えたり、艱難時代やキリストの再臨のための備えについて語られているものです。
また、イエス様自身が「たとえによらないで話されることはなかった」と言われているように、たとえの意味合いや御言葉の奥義に関しても語られているメッセージです。
神の怒りのさばきから免れるために関して、いわゆる、警告や悔い改めのことが一貫して語られているものです。
そのようなことをきちんと語っていくのなら、聞いている人々をいのち(永遠のいのち)の道へと案内することができます。
上記のことは一例ではありますが、メッセンジャーはそのようなことに留意して、常に主のご栄光があらわされるようなメッセージを語っていかなければいけません。
そうでないと、多くの信徒の人を滅びに至らせるばかりでなく、ご自身の上にさばき(しかも重いさばきです)を招き、滅んでしまうからです。
では、具体的に、いのちへと導くためのメッセージを語るためには、どうしたらよいのか?についてみていきたいと思います。
私自身の証が参考になるかどうか分かりませんが・・・少し、お話させていただきます。
わずかではありますが、私が、このような御言葉にかかわる奉仕をさせていただくようになり、まる2年の歳月が流れました。
メッセージの訓練をはじめたのは、今から、3年ほど前のことです。
もちろん、この地上にいる間は、常に途上の身でありますので、今でも、試行錯誤の連続ですし、時として、失敗してしまうこともあります。
そんなことを挙げだしたらキリが無いのですが、たとえば、「ああ、あれは、余計なことだった」とか「言うべきではなかった」とか「書くべきではなかった」とか「ポイントから随分ズレてしまったなぁ」などです。
ただ、そうではあっても、今でも、このように、細々と続けさせていただいているのは、ある理由があるからなんです。
それは、弟子の歩みの学びの中で、エレミヤ牧師から、とても貴重なアドバイスを受けまして、そのことを今も、継続しているからです。
いまひとつうまくいかなかったり、失敗したりしても、それによって、力やなぐさめを主から受けながら、このような働きに携わらせていただいているのです。
それは何か?と、言いますと・・・以前から何度も申し上げていますように、「お祈り」と「聖書の通読」です。
「えっ?それだけ??」と、拍子抜けしてしまうかも知れません。
でも、本当に、ほぼ、そのことのみに、時間とエネルギーを費やしています。
使徒の働きにも、「そして、私たちは、もっぱら祈りとみことばの奉仕に励むことにします。」という御言葉があるのですが、私も、そのことに日々、徹して歩んでいます。
こんな風にメッセージを書かせていただいていますが、あまり、と、いうよりも、ほとんど、このこと(メッセージを書くこと)には、時間を費やしていません。
「段取り八分、仕事二分」ということわざにもありますように、メッセージの準備の大半は祈りと御言葉の読み込みです。
そういった中で、神様が必要なすべてのことを教えてくださいます。
そして、それだけを頼りに働きをさせていただいています。
「ほぼ、それに尽きる!!」と、申し上げても過言ではありません。
あまりにも、単純すぎて、信じられないかも知れませんが、本当にそれだけのことなんです。
なぜかというと、御言葉は神様の言葉なので、人の思いや考えではメッセージは浮かんできません。
でも、反対に、天からの助けのみを求めていくときに、ありとあらゆることを示していただいたり、教えていただいたりします。
もちろん、時として、とらえ違いや勘違いや間違いをしてしまうこともありますが、そういったことも、その場でなくても、後々、教えていただけたりもします。
そのときには、神様の前に、謙遜になって、悔い改めていくように心がけています。
このことは、私のほんのつたない証に過ぎませんが・・・
とても、不思議なことですが、祈りと御言葉だけに徹していくときに、大きくズラされたり、変なものをつかまされたりすることが、ほぼ、無いのです。
神様が語っている真理だけを、おのずと理解できるような力も、少しずつではありますが、与えられていきます。
もちろん、いろいろと知っているか?と、言われたら、まだまだ無知な者ですし、理解しているか?と聞かれたら、何も分かっていない者ではありますが、ほんのわずかであっても、神様から教えていただいたことを語らせていただいています。
このようなことが参考になるかどうかは分かりませんが、もし、メッセージの奉仕を志そうとされている方や献身の歩みに入られることをお考えの方がおりましたら、ぜひ、そのような点についても、留意されていかれることを、おすすめいたします。
そして、主の導きで何らかの方法や機会を通してメッセージを語るチャンスが与えられましたら、ぜひ、いのち(永遠のいのち)に至るメッセージを語っていきたいと思います。
せっかくメッセージを語るのですから、そのことを通して、神様の栄光をあらわしていきたいと思います。
レムナントキリスト教会
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