聖書箇所　出エジプト記9:1‐3

 

9:1 主はモーセに仰せられた。「パロのところに行って、彼に言え。ヘブル人の神、主はこう仰せられます。『わたしの民を行かせて、彼らをわたしに仕えさせよ。

9:2 もしあなたが、行かせることを拒み、なおも彼らをとどめておくなら、

9:3 見よ、主の手は、野にいるあなたの家畜、馬、ろば、らくだ、牛、羊の上に下り、非常に激しい疫病が起こる。

 

「疫病から免れる」というテーマで、みことばに沿って見ていきたいと思います。

 

ここのところで、主はモーセに命じています。「パロのところに行って、彼に言え。ヘブル人の神、主はこう仰せられます。『わたしの民を行かせて、彼らをわたしに仕えさせよ。」と。以前からの記述を読むと分かるのですが、パロはイスラエル人を荒野へ行かせることを拒んで自分の所にずっと留めています。それも一度や二度ではなく、何度もです。しかもこの先もこういったことがまだ、しばらく続きます。それに対して主は、「もしあなたが、行かせることを拒み～非常に激しい疫病が起こる」と述べています。そして今回は、「疫病」ということばを通して、神さまがこんな風なことを語っているかなぁ、と思うことがありましたのでお話したいと思います。

 

「疫病」とは、一般的な意味合いとしては、「（悪い）流行病」とあります。いわゆる風邪とかインフルエンザ等、肉体のウィルスのことではないかと思います。それも一理あるのかも知れません。しかし、度々話していますように、聖書のことばは「たとえ」も用いられていますので、「疫病」に関してもそうではないか、と思われます。そして聖書で言う「疫病」とは、レムナントキリスト教会では「霊的な病」と解釈しています。つまり、「疫病」とは、「霊的な災い」のことを言われております。そして神さまは「疫病」をどこに起こそうとしたのか？と言うと、それが次節に書かれています。見てみましょう。

 

参照　出エジプト記9:4

9:4 しかし主は、イスラエルの家畜とエジプトの家畜とを区別する。それでイスラエル人の家畜は一頭も死なない。』」

 

ここに、「イスラエルの家畜」と「エジプトの家畜」とあります。「家畜」は、クリスチャンのことを指すたとえではないかと思います。また、「イスラエル」とは、イスラエルの国という意味もありますが、それと同時に神の御心の中心を行う民のたとえではないかと思います。一方、「エジプト」とは、実際のエジプトの国のことも言われているのでしょうが、しかしまた、聖書において「エジプト」は「この世」を指すたとえとして使われています。ゆえに、「イスラエルの家畜」とは、神さまの御心を行うクリスチャンのことを、そして「エジプトの家畜」とは、この世に着いたクリスチャンのことを言われていると思います。そして、イスラエルの家畜とエジプトの家畜を区別するとか、イスラエル人の家畜は一頭も死なないとありますように、「疫病」は、エジプトに起きたのでした。ちなみにエジプトに「疫病」が起きたのは、パロの時だけではありません。そのことが以下に書いてありますので、よろしければ見てみましょう。

 

参照　エレミヤ書42:17

42:17 エジプトに行ってそこに寄留しようと決心した者たちはみな、そこで剣とききんと疫病で死に、わたしが彼らに下すわざわいをのがれて生き残る者はいない。』

 

ここでも、「疫病」ということばが出てきます。そして、「エジプト」ということばも書かれています。このことからどうも、「エジプト」と「疫病」がセットであることが理解できませんでしょうか？つまり言わんとしているのは、こういうことではないかと思います。先ほど、「エジプト」とは、「この世」のことを指すたとえでは？ということを話しましたが、「エジプトに寄留する」とは、この世の着いた教会に留まる、ということではないかと思います。そして、この世に着いた教会にずっと留まってしまう場合にどうなるのか？ということが書かれています。「疫病で死に」とか「生き残る者はない」とありますように、滅んでしまう可能性があるのです。これは肉体の死のことも一面言われているのかも知れませんが、しかしもう一面として、霊的に死んでしまう、ということをも言われていると思います。ですから、エジプト、すなわちこの世に着いた教会からは出て行かなければいけませんよ～、ということではないかと思います。

 

そしてこのことは、パロやエレミヤの時代だけではなく、終末においてもそうではないかと思うのです。なぜ、そんなことを言うのか？と言いますと、たとえばローマ・カトリック教会では、「進化論」を奨励していたり、マリヤはキリストの共同の贖い主（四位一体）だとか言っているそうです。しかしこれらの教えは、聖書のことばを否定していたり、書かれていないものであります。大変失礼ではありますが、このようなことを提唱しているカトリック教会は聖書のことばに着くというより、どちらかと言えばこの世に着いた、いわばエジプト化した教会ではないかと思うのですが、いかがでしょうか？また、カトリック教会だけではなく、プロテスタントの教会もそのような兆しが一部あるようです。最近アメリカでは、全州で同性婚が合法化し、しかもそれが一部の教会に入ってきているそうです。当レムナントキリスト教会で毎月発行している角笛のニュースレター第６５号に写真付きで、そのことに関連する記事が掲載されていますので、もし興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。（１０月頃に、レムナントキリスト教会のＨＰにて、ＰＤＦ版でアップされる予定です。）また、アメリカだけではなく、日本でも一部の教会が同性愛や同性愛者を受け入れつつあります。某教団では、同性愛者を迎合して、メッセージもさせているそうです。しかし、聖書では同性愛のことは禁じています。この世の風潮はともかく、しかし教会にも徐々にこういったことが入り込んできています。けれどもこのようなことを受け入れている教会も、聖書の視点で見るならこの世に着いた教会だと言えると思います。そしてパロやエレミヤの時代と同じように、こういった教会には恐らく「疫病」が起こされるのではないかと思います。それこそ、霊的に正しく聞くことや見ることができなくなってしまうのでは？と思います。ですから、万一そのようなことにお心当たりがありましたら、出て行くことをおすすめいたします。「疫病」によって、打たれてしまってからでは大変ですので・・・

 

証になるかどうか分かりませんが・・・レムナントキリスト教会では少し前から、「仮庵の祭り」（地下教会）に関しての啓示を神さまから受けました。そしてそのことを外部の人たちにも発信しています。聖書のあちこちの箇所で、終末は教会がこの世化することが述べられていて、もし、そこに留まり続けるなら永遠の命が危ない、ということを主から示されたからです。私自身、かつては教会を出て行くなんていう発想はありませんでした。しかし教会が徐々にこの世化したり、変質していくのを耳にしたり、実際の出来事を通して目の当たりにしたりしていく中で、案外そうではないかも・・・しかも聖書がそのように言っているのだから、と次第に思うようになりました。しかも、「疫病」を起こす、ということまで神さまが言われていますので、このことは真剣に考えなければ、と個人的には思います。そして自分たちだけではなく、一人でも多くのクリスチャンが「疫病」から免れていただきたいと思っています。傍の人から聞けば、余計なお世話！と思うかもしれませんが、しかし主はかつての旧約時代の人たちだけではなく、新約の終末を生きる我々クリスチャンへの警告として、このように語っていると思いましたので、話をさせていただきました。

 

繰り返しますが・・・エジプト、この世化した教会に留まり続けていくときに、神さまから「疫病」が送られてきてしまうようですので、もしもお心あたりがありましたら、あるいは、そうかも知れないなんて思われましたら、そこからは出て行きたいと思います。そしてここしばらく繰り返し語っていますように、仮庵の祭り（地下教会）を行っていきたいと思います。そうするなら、「疫病の災い」から逃れられますので、ぜひ、実践していきたいと思います。反対にこの世の教えに着いた教会からいつまでも離れない、というときに、「疫病」が送られてしまい、はたまたエレミヤ書に書かれている「死」のことが成就してしまう可能性がありますので、気を付けていきたいと思います。よろしければ、このようなこともご理解いただけると幸いに思います。