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2013年3月10 (日) 第27回黙示録セミナー by  エレミヤ   前半
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     第27回黙示録セミナー    テキスト

 

第27回黙示録セミナー   H25.3.10 

 

 

「底知れぬ所から上る獣」

 

 

1. 聖書は終末の日の災いは「底知れぬ所」から上って来る、獣の国によりもたらされることを語る。

 

”黙示録17:8 あなたの見た獣は、昔いたが、今はいません。しかし、やがて底知れぬ所から上って来ます。”

 

 

 

2.「底知れぬところ」が使われる聖書箇所

 

ルカ8:31 悪霊どもはイエスに、底知れぬ所に行け、とはお命じになりませんようにと願った。

 

 

“黙示録 9:2 その星が、底知れぬ穴を開くと、穴から大きな炉の煙のような煙が立ち上り、太陽も空も、この穴の煙によって暗くなった。”

 

底知れぬところは、悪霊や、サタンが閉じ込められる場所であることがわかる。

したがって、獣の国に関して表現される、「底知れぬ所から上って来」るとのことばは、この国が悪霊由来、サタン由来の国をさすことがわかる。

 

サタンははじめから、人殺しであり、クリスチャンを憎んでおり、多くのクリスチャンから永遠の命を奪うことを願っており、その悪魔の願いを成就する、実現する、期待の星、道具として、終末の獣の国、アメリカが計画され、成長してきたことがわかる。

 

 

 

3. 終末の獣の国はサタンのあらゆる願い、望みを実現する。

この獣の国、アメリカにより、以下のことがらが実現される。

 

 

1)「はじめから人殺し」であるサタンの望みどおり、殺害が行われる:

 

多くの戦争、災害、災いがアメリカにより、もたらされた。

アメリカは全世界の総軍事費の40%をも一国で、占める圧倒的な戦争大国であり、

日本、ベトナム、イラクなど多くの国がこの国により、戦争被害を受けた。

原爆をはじめて作成したのもこの国であり、実際に人間に対して使用したのもこの国のみである。

 

“ダニエル 2:40 第四の国は鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを打ち砕いて粉々にするからです。その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。”

 

 

2)サタンの全世界を支配する、との願いは実現する:

 

この後、アメリカが10本の角を持つようになるとき、人類の歴史に比類のない、超独裁国家となり、全世界を支配、圧迫するようになる。

 

 

“ダニエル 7:7 その後また、私が夜の幻を見ていると、突然、第四の獣が現われた。それは恐ろしく、ものすごく、非常に強くて、大きな鉄のきばを持っており、食らって、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。これは前に現われたすべての獣と異なり、十本の角を持っていた。”

 

3)サタンのキリストの教えとは似てもって非なる偽りの教えを広げることが実現するとの願い:

 

アメリカで流布している、キリスト教教理は、聖書由来のものでも、神からきたものでもない。逆にサタン由来であり、惑わされたものは永遠の命を失う。

 

レフトビハインドで象徴される艱難前携挙説はクリスチャンを惑わす教えであり、ヤベツの祈りは魔術的な神に強制する祈り、パーパスドリブンチャーチのリックウオレンのいう、「キリスト教もイスラム教の一致」などは、悪魔的な異端教理。

ベニーヒンなどのリバイバリストが下す霊は悪霊である。

これらはみな、サタン由来のものであるが、偽善クリスチャンは本物と思い込む。

 

 

 

 “ヨハネ8:44悪魔は初めから人殺しであり、真理に立ってはいません。彼のうちには真理がないからです。彼が偽りを言うときは、自分にふさわしい話し方をしているのです。なぜなら彼は偽り者であり、また偽りの父であるからです“

 

4)サタンの神の教えを破り、冒涜するとの願い。

アメリカは国として、率先して神の教え、律法を破り、その冒涜を世界に波及させている。

 

* 「殺すな」との10戒を破り、世界のあちこちの国で戦争を行っている。

* 「姦淫するな」との教えを積極的に破り、あらゆる性道徳の乱れ、離婚、不道徳は

アメリカの文化、映画、音楽を通して世界中に広がっている。

* 聖書で堅く禁じられている同性愛は、アメリカ大統領により、合法とされている。

 

5)正しいクリスチャンを迫害したいとのサタンの願い:

 

正しいクリスチャンへの迫害、艱難時代はアメリカ主導で実現する。

 

“ダニエル 7:25 彼は、いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを滅ぼし尽くそうとする。彼は時と法則を変えようとし、聖徒たちは、ひと時とふた時と半時の間、彼の手にゆだねられる。”

 

 

 

4. 世界をまず支配し、専制国家を樹立したあと、正しい神の民を迫害するとはサタンの方法:

 

1) ダニエルの友たちは、当時の世界帝国バビロンの下で迫害された。

 

“ダニエル3:13 そこでネブカデネザルは怒りたけり、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴを連れて来いと命じた。それでこの人たちは王の前に連れて来られた。

 

3:14 ネブカデネザルは彼らに言った。「シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴ。あなたがたは私の神々に仕えず、また私が立てた金の像を拝みもしないというが、ほんとうか。

 

3:15 もしあなたがたが、角笛、二管の笛、立琴、三角琴、ハープ、風笛、および、もろもろの楽器の音を聞くときに、ひれ伏して、私が造った像を拝むなら、それでよし。しかし、もし拝まないなら、あなたがたはただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる。どの神が、私の手からあなたがたを救い出せよう。」“

 

 

2) エステル、モルデカイも当時の大帝国、メデイアペルシャの下で、抹殺されそうになった。

 

“エステル3:5 ハマンはモルデカイが自分に対してひざもかがめず、ひれ伏そうともしないのを見て、憤りに満たされた。

 

3:6 ところが、ハマンはモルデカイひとりに手を下すことだけで満足しなかった。彼らがモルデカイの民族のことを、ハマンに知らせていたからである。それでハマンは、アハシュエロスの王国中のすべてのユダヤ人、すなわちモルデカイの民族を、根絶やしにしようとした。“

 

 

3) 終末の獣の国、アメリカはいずれ、本性をあらわし、世界を専制支配するようになる。そのとき、正しいクリスチャンを迫害する。

 

“黙示録

13:5 この獣は、傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四十二か月間活動する権威を与えられた。

 

13:6 そこで、彼はその口を開いて、神に対するけがしごとを言い始めた。すなわち、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちをののしった。

 

13:7 彼はまた聖徒たちに戦いをいどんで打ち勝つことが許され、また、あらゆる部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。

 

13:8 地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、世の初めからその名の書きしるされていない者はみな、彼を拝むようになる。“

 

まず、世界を支配する帝国を樹立させ、その後、その権威の下で、正しい神の民を迫害するとは、サタンがたびたび用いている方法なので、終末の日も同じパターンで迫害が起きることが想像できる。

 

 

 

5. 謎を解く王、アメリカ

 

“ダニエル

8:23 彼らの治世の終わりに、彼らのそむきが窮まるとき、横柄で狡猾(謎、難問、たとえを解く)なひとりの王が立つ。“

 

獣の国は(聖書の)謎、たとえ、難問を解くことが描かれている。

したがって、アメリカ、獣の国は終末がどのように来るのか、実現するのか、

また、終末の記事を理解している可能性がある。

 

しかし、その理解を正しいことを人々に教えるために用いず、逆に、人々、クリスチャンを誤道させ、正しい道から遠ざけるために用いている。

したがって、レフトビハインドなどアメリカ発の終末ストーリーを吟味もなく受け入れる人々は、惑わされ、永遠の命を失う可能性がある。

 

 

 

6.現在のアメリカはその本性を隠しているようであるが、

しかし、この国の本音を理解するヒントは与えられている。

 

1) クリスチャン迫害国:

現在アメリカで起きている路傍伝道をする牧師の逮捕などの福音、キリストへの憎悪は、

いずれ、艱難時代をもたらす。

 

2) 同性愛容認:

この国はいずれ、キリストとそのみことばへの敵意をあらわにするようになる。

 

3) クリスチャンへの迫害、逮捕、拘束:

この国にすでに用意されている収容所はその日、正しいクリスチャンの迫害、逮捕の

ために用いられる。

7. なぜ獣の国の台頭がゆるされるのか?

 

その理由は新約の神の民、クリスチャンの背教、冒涜のためである。

 

“2列王

24:16 バビロンの王は、すべての兵士七千人、職人と鍛冶屋千人、勇敢な戦士を、すべて、捕囚としてバビロンへ連れて行った。

 

24:17 バビロンの王は、エホヤキンのおじマタヌヤをエホヤキンの代わりに王とし、その名をゼデキヤと改めさせた。

 

24:18 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間、王であった。彼の母の名はハムタルといい、リブナの出のエレミヤの娘であった。

 

24:19 彼は、すべてエホヤキムがしたように、主の目の前に悪を行なった。

 

24:20 エルサレムとユダにこのようなことが起こったのは、主の怒りによるもので、ついに主は彼らを御前から投げ捨てられたのである。その後、ゼデキヤはバビロンの王に反逆した。“

 

かつてのユダは、その不信のゆえにバビロンに捕囚された。

同じように現代の教会はその神への不信のゆえにアメリカに翻弄され、偽りの教理に踊らされるのである。

 

 

 

8.終末の日にサタンが狙っているものは、もっとも尊いもの、クリスチャンが持っている永遠の命であり、それを奪うためにあらゆる、わなとしかけと計画がある。

 

“黙示録:

14:9 また、第三の、別の御使いも、彼らに続いてやって来て、大声で言った。「もし、だれでも、獣とその像を拝み、自分の額か手かに刻印を受けるなら、

 

14:10 そのような者は、神の怒りの杯に混ぜ物なしに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲む。また、聖なる御使いたちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。

 

14:11 そして、彼らの苦しみの煙は、永遠にまでも立ち上る。獣とその像とを拝む者、まただれでも獣の名の刻印を受ける者は、昼も夜も休みを得ない。

 

14:12 神の戒めを守り、イエスに対する信仰を持ち続ける聖徒たちの忍耐はここにある。」

 

14:13 また私は、天からこう言っている声を聞いた。「書きしるせ。『今から後、主にあって死ぬ死者は幸いである。』」御霊も言われる。「しかり。彼らはその労苦から解き放されて休むことができる。彼らの行ないは彼らについて行くからである。」“

 

 

 

9. 再臨のキリストに正しくまみえることのできるクリスチャンは少ない

 

主の初降臨の日において、メシヤ、キリストがいずれ、来臨することは、すべての神の民にとり、常識であり、誰でもしっていた。しかし、知っていることと実際に正しく来臨のキリストに会う、対処することは別である。

 

実際は多くの神の民、律法学者、パリサイ人、祭司、は、キリストを正しく迎えることができず、逆に、キリストを殺し罪に問われた。同じことが再臨の日に再現すると考えることが妥当である。

 

以下のことばも再臨の日、多くのクリスチャンが間違えることを予表しているように思える。

 

“黙示録

1:7 見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る。地上の諸族はみな、彼のゆえに嘆く。しかり。アーメン。“

 

 

なぜキリストの来臨を嘆くのか?彼らは、キリストの敵となっているからではないのか?

 

“黙示録

3:3 だから、あなたがどのように受け、また聞いたのかを思い出しなさい。それを堅く守り、また悔い改めなさい。もし、目をさまさなければ、わたしは盗人のように来る。あなたには、わたしがいつあなたのところに来るか、決してわからない。“

 

サルデス、プロテスタントには、キリストの来臨がいつであるか、決してわからないことが書かれている。彼らがインチキ終末教理をつかんでいるので、その日を理解できないのである。

 

“ルカ 18:8 あなたがたに言いますが、神は、すみやかに彼らのために正しいさばきをしてくださいます。しかし、人の子が来たとき、はたして地上に信仰が見られるでしょうか。」”

 

多くのクリスチャンが迫害や圧迫の中で、信仰を失い、キリストの来臨の時にはもう、

信仰から離れていることが想像できる。

 

 

 

 

10. サタンは終末の日に多くのクリスチャンを滅ぼす一大計画を持っており、その計画は着々と成功、実現しつつある。

 

“1ペテロ 5:8 身を慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、食い尽くすべきものを捜し求めながら、歩き回っています。”

 

“エペソ 6:11 悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。

 

6:12 私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。“

 

 

私たちがこの悪魔の策略を見抜き、正しい対応、備えをしないなら、

終末の日に正しく歩むことは難しい。

 

 

 

 

 

 

 

11. 終末はみ使いレベルの惑わしが許される、非常に特殊な時代

 

“黙示録9:13 第六の御使いがラッパを吹き鳴らした。すると、私は神の御前にある金の祭壇の四隅から出る声を聞いた。

 

9:14 その声がラッパを持っている第六の御使いに言った。「大川ユーフラテスのほとりにつながれている四人の御使いを解き放せ。」

 

9:15 すると、定められた時、日、月、年のために用意されていた四人の御使いが、人類の三分の一を殺すために解き放された。“

 

 

“2テサ 2:9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、

 

2:10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。

 

2:11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。

 

2:12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。“

 

 

 

 

12.終末の艱難時代は、ヨブの日の様に試みの日である。

 

”ヨブ

1:6 ある日、神の子らが主の前に来て立ったとき、サタンも来てその中にいた。

 

1:7 主はサタンに仰せられた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えて言った。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」

 

1:8 主はサタンに仰せられた。「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっている者はひとりも地上にはいないのだが。」

 

1:9 サタンは主に答えて言った。「ヨブはいたずらに神を恐れましょうか。

 

1:10 あなたは彼と、その家とそのすべての持ち物との回りに、垣を巡らしたではありませんか。あなたが彼の手のわざを祝福されたので、彼の家畜は地にふえ広がっています。

 

1:11 しかし、あなたの手を伸べ、彼のすべての持ち物を打ってください。彼はきっと、あなたに向かってのろうに違いありません。」

 

1:12 主はサタンに仰せられた。「では、彼のすべての持ち物をおまえの手に任せよう。ただ彼の身に手を伸ばしてはならない。」そこで、サタンは主の前から出て行った。

 

 

 

”ヨブ

2:1 ある日のこと、神の子らが主の前に来て立ったとき、サタンもいっしょに来て、主の前に立った。

 

2:2 主はサタンに仰せられた。「おまえはどこから来たのか。」サタンは主に答えて言った。「地を行き巡り、そこを歩き回って来ました。」

 

2:3 主はサタンに仰せられた。「おまえはわたしのしもべヨブに心を留めたか。彼のように潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっている者はひとりも地上にはいない。彼はなお、自分の誠実を堅く保っている。おまえは、わたしをそそのかして、何の理由もないのに彼を滅ぼそうとしたが。」

 

2:4 サタンは主に答えて言った。「皮の代わりには皮をもってします。人は自分のいのちの代わりには、すべての持ち物を与えるものです。

 

2:5 しかし、今あなたの手を伸べ、彼の骨と肉とを打ってください。彼はきっと、あなたをのろうに違いありません。」

 

2:6 主はサタンに仰せられた。「では、彼をおまえの手に任せる。ただ彼のいのちには触れるな。」

 

 

 

黙示録にも終末の日は、試練、試みの日であることが書かれている。

 

”黙示録

3:10 あなたが、わたしの忍耐について言ったことばを守ったから、わたしも、地上に住む者たちを試みるために、全世界に来ようとしている試練の時には、あなたを守ろう。

 

ヨブが、自分の持ち物すべてを試みの中で、失い、また、肉体の苦難にあっても、なおかつ神への信頼を失わなかったように、艱難時代においては、私たちが持ち物を失い、名声を失い、さらに肉体の困難に直面してもなおかつ、神の前に正しく歩めるかが試みられる、

と思われる。

 

 

 

 

13.今の時代の教師たちは終末の備えを語らず怠っている

 

エゼキエル

13:1 次のような主のことばが私にあった。

 

13:2 「人の子よ。預言をしているイスラエルの預言者どもに対して預言せよ。自分の心のままに預言する者どもに向かって、主のことばを聞けと言え。

 

13:3 神である主はこう仰せられる。自分で何も見ないのに、自分の霊に従う愚かな預言者どもにわざわいが来る。

 

13:4 イスラエルよ。あなたの預言者どもは、廃墟にいる狐のようだ。

 

13:5 あなたがたは、主の日に、戦いに耐えるために、破れ口を修理もせず、イスラエルの家の石垣も築かなかった。

 

13:6 彼らはむなしい幻を見、まやかしの占いをして、『主の御告げ。』と言っている。主が彼らを遣わされないのに。しかも、彼らはそのことが成就するのを待ち望んでいる。

 

13:7 あなたがたはむなしい幻を見、まやかしの占いをしていたではないか。わたしが語りもしないのに『主の御告げ。』と言っている。

 

13:8 それゆえ、神である主はこう仰せられる。あなたがたは、むなしいことを語り、まやかしの幻を見ている。それゆえ今、わたしはあなたがたに立ち向かう。――神である主の御告げ。――

13:9 わたしは、むなしい幻を見、まやかしの占いをしている預言者どもに手を下す。彼らはわたしの民の交わりに加えられず、イスラエルの家の籍にも入れられない。イスラエルの地にもはいることができない。このとき、あなたがたは、わたしが神、主であることを知ろう。

 

13:10 実に、彼らは、平安がないのに『平安。』と言って、わたしの民を惑わし、壁を建てると、すぐ、それをしっくいで上塗りしてしまう。

 

13:11 しっくいで上塗りする者どもに言え。『それは、すぐはげ落ちる。』大雨が降り注ぎ、わたしが雹を降らせ、激しい風を吹きつける。

 

13:12 すると、壁が倒れ落ちる。人々はあなたがたに向かって、『上塗りしたしっくいはどこにあるのか。』と言わないだろうか。

 

13:13 それゆえ、神である主はこう仰せられる。わたしは、憤って激しい風を吹きつけ、怒って大雨を降り注がせ、憤って雹を降らせて、こわしてしまう。

 

13:14 あなたがたがしっくいで上塗りした壁を、わたしが打ちこわし、地に倒してしまうので、その土台までもあばかれてしまう。それが倒れ落ちて、あなたがたがその中で滅びるとき、あなたがたは、わたしが主であることを知ろう。

 

13:15 わたしは、その壁と、それをしっくいで上塗りした者どもへのわたしの憤りを全うして、あなたがたに言う。壁もなくなり、それにしっくいを塗った者どもも、いなくなった。“

 

 

ここに、「彼らはむなしい幻を見、まやかしの占いをして、『主の御告げ。』と言っている。主が彼らを遣わされないのに。しかも、彼らはそのことが成就するのを待ち望んでいる。」と書かれているように、

現代の教師、牧師は主がいわれてもいない、艱難の前にあげられること、というインチキ教理を語り、しかもそれが実現する日を待ち望んでいる。

 

14. 殉教と復活、栄化

 

艱難時代に、迫害、さらに殉教が起きえることは確かである。

私たちは聖書的な生死観を、正しく持たないなら、これからの迫害の時代を正しくすごせない。

 

“マタイ 10:28 からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい。”

 

からだ、肉体の命を殺されることを過度に恐れるばかりに、反キリストを拝み、もっとも大事なもの、永遠の命を失ってはいけない。

 

“黙示録

11:7 そして彼らがあかしを終えると、底知れぬ所から上って来る獣が、彼らと戦って勝ち、彼らを殺す。

 

11:8 彼らの死体は、霊的な理解ではソドムやエジプトと呼ばれる大きな都の大通りにさらされる。彼らの主もその都で十字架につけられたのである。

 

11:9 もろもろの民族、部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体をながめていて、その死体を墓に納めることを許さない。

 

11:10 また地に住む人々は、彼らのことで喜び祝って、互いに贈り物を贈り合う。それは、このふたりの預言者が、地に住む人々を苦しめたからである。

 

11:11 しかし、三日半の後、神から出たいのちの息が、彼らにはいり、彼らが足で立ち上がったので、それを見ていた人々は非常な恐怖に襲われた。

 

11:12 そのときふたりは、天から大きな声がして、「ここに上れ。」と言うのを聞いた。そこで、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。“

 

 

ここでは、2人の証人の殉教と復活、携挙のことが書かれている。

2人の証人とは、2本のオリーブの木、2つの燭台とあるように、2つの教会のクリスチャンのことである。

 

彼らは殉教するが、しかし、3日半(半週:3年半のこと)の後、復活する、さらに昇天(携挙)する。

このことは、主の生涯と同じ歩みである。主も3年半の公生涯の後、殉教、復活、昇天している。

 

 

このことは、以下のテサロニケの記述と同じできごとである。

 

 

“1テサロニケ 4:13 眠った人々のことについては、兄弟たち、あなたがたに知らないでいてもらいたくありません。あなたがたが他の望みのない人々のように悲しみに沈むことのないためです。

 

4:14 私たちはイエスが死んで復活されたことを信じています。それならば、神はまたそのように、イエスにあって眠った人々をイエスといっしょに連れて来られるはずです。

 

4:15 私たちは主のみことばのとおりに言いますが、主が再び来られるときまで生き残っている私たちが、死んでいる人々に優先するようなことは決してありません。

 

4:16 主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、

 

4:17 次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、空中で主と会うのです。このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。“

 

 

ここでも死んだ人々(殉教者)が、キリストの来臨のとき、復活し、さらに昇天(携挙)することが書いてある。

 

結論としては、たとえ艱難時代に殉教したとしても、死人としてとどまるのは、長くても3年半であり、その後にはキリストの来臨のとき、よみがえり、しかも、栄化されるので、恐れるにはあたらない、といえると思う。

 

 

15. 終末の時代のシナリオはシンプル

 

聖書が語っている終末の時代のシナリオは非常にシンプルである。

以下のとおり。

 

1)  獣の国アメリカがこの後、戦争の災害を受け、「打ち殺されたかと思われる」傷をうける。

2)  その後、アメリカ、獣の国はほどなくして、復活して、その後、10本の角を持つ独裁国家として世界を支配するようになる。

3)   獣の国主導で3年半の艱難時代が起きる。

4)  教会は変質し、反キリスト礼拝が強制される。

5)   3年半の艱難時代のあと、キリストの再臨があり、その日、殉教者は、復活し、

生き残った正しいクリスチャンは携え上げられ、栄化する。

6)   太陽、地球、天体は燃え尽き、この世は滅びる。

7)  永遠の神の国が始まる。

 

 

16.ダニエル2章の記述はこのシナリオを支持する。

 

2:40 第四の国は鉄のように強い国です。鉄はすべてのものを打ち砕いて粉々にするからです。その国は鉄が打ち砕くように、先の国々を粉々に打ち砕いてしまいます。

 

 

2:44 この王たちの時代に、天の神は一つの国を起こされます。その国は永遠に滅ぼされることがなく、その国は他の民に渡されず、かえってこれらの国々をことごとく打ち砕いて、絶滅してしまいます。しかし、この国は永遠に立ち続けます。“

 

 

17.ダニエル7章の記述もこのシナリオを支持する。

 

“ダニエル7:7:23 彼はこう言った。『第四の獣は地に起こる第四の国。これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く。

 

7:24 十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らのあとに、もうひとりの王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。

 

7:25 彼は、いと高き方に逆らうことばを吐き、いと高き方の聖徒たちを滅ぼし尽くそうとする。彼は時と法則を変えようとし、聖徒たちは、ひと時とふた時と半時の間、彼の手にゆだねられる。

 

7:26 しかし、さばきが行なわれ、彼の主権は奪われて、彼は永久に絶やされ、滅ぼされる。

 

7:27 国と、主権と、天下の国々の権威とは、いと高き方の聖徒である民に与えられる。その御国は永遠の国。すべての主権は彼らに仕え、服従する。』“

 

 

18.ダニエル8章の記述もこのシナリオを支持する。

 

“ダニエル

8:23 彼らの治世の終わりに、彼らのそむきが窮まるとき、横柄で狡猾なひとりの王が立つ。

 

8:24 彼の力は強くなるが、彼自身の力によるのではない。彼は、あきれ果てるような破壊を行ない、事をなして成功し、有力者たちと聖徒の民を滅ぼす。

 

8:25 彼は悪巧みによって欺きをその手で成功させ、心は高ぶり、不意に多くの人を滅ぼし、君の君に向かって立ち上がる。しかし、人手によらずに、彼は砕かれる。“

 

 

19.マタイ24章の記述もこのシナリオを支持する。

 

“マタイ

24:21 そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。

 

24:22 もし、その日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。

 

24:23 そのとき、『そら、キリストがここにいる。』とか、『そこにいる。』とか言う者があっても、信じてはいけません。

 

24:24 にせキリスト、にせ預言者たちが現われて、できれば選民をも惑わそうとして、大きなしるしや不思議なことをして見せます。

 

24:25 さあ、わたしは、あなたがたに前もって話しました。

 

24:26 だから、たとい、『そら、荒野にいらっしゃる。』と言っても、飛び出して行ってはいけません。『そら、へやにいらっしゃる。』と聞いても、信じてはいけません。

 

24:27 人の子の来るのは、いなずまが東から出て、西にひらめくように、ちょうどそのように来るのです。

 

24:28 死体のある所には、はげたかが集まります。

 

24:29 だが、これらの日の苦難に続いてすぐに、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は天から落ち、天の万象は揺り動かされます。

 

24:30 そのとき、人の子のしるしが天に現われます。すると、地上のあらゆる種族は、悲しみながら、人の子が大能と輝かしい栄光を帯びて天の雲に乗って来るのを見るのです。

 

24:31 人の子は大きなラッパの響きとともに、御使いたちを遣わします。すると御使いたちは、天の果てから果てまで、四方からその選びの民を集めます。“

 

 

 

20. 預言解釈の基本は「私的解釈しない」(そのテキストのみから判断しない)こと

 

”2ペテロ

1:20 それには何よりも次のことを知っていなければいけません。すなわち、聖書の預言はみな、人の私的解釈を施してはならない、ということです。

 

私的解釈するな、とのギリシャ語訳は、「その箇所から解釈しない」の意味合い。

 

したがって、終末におきることがらのシナリオに関してもただ、黙示録のみを参考に、かんがえるのではなく、他の箇所である、ダニエル書、福音書の箇所をも参考に考えるべきである。

21. 黙示録は7つの封印に閉じられた難解なたとえの書

 

今の時代の教師たちの誤りは、終末のシナリオ、ストーリーを黙示録のみから、理解し、

他の箇所を参照しないこと。すなわち、私的解釈(その箇所のみから解釈)をすること。

また、たとえで書かれた黙示録を文字どおり読み、とんでもない見当外れな理解をすること。

聖書がするなと語る私的解釈をし、また推奨するたとえの理解をおこなわず、すなわち、

神の指示をまったくきかず、暴走し、結果、とんでもない迷路にはまっている。

 

結果、彼らの語る終末ストーリーは、やれ、1000年の間、王国があるだの(千年王国)だの、

最終戦争ハルマゲドンが起きるだの、中国から2億の軍隊がおきる、ゴグ、マゴグの戦争がおきるだの、真実とかけ離れた見当はずれなものとなっている。

 

黙示録はわなの書であり、盲人がつまづくために用意された書。

彼らはその行いのゆえ、黙示録につまづく。以下のことばのとおりである。

 

 

 

“箴言4:18 義人の道は、あけぼのの光のようだ。いよいよ輝きを増して真昼となる。

 

 

 

4:19 悪者の道は暗やみのようだ。彼らは何につまずくかを知らない。“

 

 

 

 

―以上―